推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


妹のほうは、見たことがない顔だ。


同級生ではないのだろうか。


「あっ、あの。私たち、ちょっと喫茶店探してて……えっと、知りません?」


妹の説明に違和感があり、首を傾げる。


「家、この辺じゃないの?」


たずねると、妹は「ううん」と否定した。


「私の友達がこの地域に住んでるから、途中で駅を降りてちょっと寄っただけで。その帰りにお姉ちゃんに会ったから……土地勘ないんです」


確かに、カフェの類は駅前に集中していてこの辺りにはほとんどないが、ゼロではない。

< 245 / 258 >

この作品をシェア

pagetop