推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「包丁持って2階にあがる意味なんてそれ以外ないからな。リンゴが部屋にありゃあ別だがな。まあ、あったとしてもオイルポットの説明がつかんから、結局は『誰かさん』を殺して火でもつけて屋敷丸ごと燃やすつもりだったのかもなあ、おい」
宗が向けた視線の先は、秋らしかった。
「ぼ……僕、ですか?ま、まさか……」
たじろぐ秋に、宗は「わっはっはっは」と大笑いした。
「冗談だよ、冗談」
「そ、宗先生!不謹慎ですよ……」
浮夫がいさめるが、宗自身はそっぽを向いて頭をかくばかり。