未来へ
日曜日。

天気も良く、雲一つない青空が広がっている。

私は藤堂君とバスに乗って遊園地にきていた。

「あれ、乗ろうよ!」

私はジェットコースターを指さす。

この遊園地は規模も小さく、ジェットコースターもそれほど大がかりなものではない。

日曜日ということもあって、小さな遊園地の割には混んでいる。

私達はジェットコースターの列の一番うしろに並んだ。

15分ほど並んで順番がきた。

二人で並んで乗りこむ。

ジェットコースターは大きな回転などもなくあっと言う間に終わってしまった。

「なんか、あっと言う間に終わっちゃったねー。」

と隣にいる修哉を見るとげっそりした顔をしている。

「あ、もしかして、ジェットコースター苦手だった?」

私が言うと、

「うん。」

「言ってくれればよかったのに。」

「なんか、カッコ悪いだろ。」

「フフッ。なんかかわいいねっ。」

「かわいいって・・・・・ぜんぜんほめ言葉じゃないよ。」
< 54 / 115 >

この作品をシェア

pagetop