ナツメくんの人気者理論【完】

*バッティングセンター



*バッティングセンター



――カキーン



ナツメくんのリクエストで今私は、人生初のバッティングセンターに来ていた。




『す、すごい…』



もう口からはそんな感嘆の言葉しか出てこない。



カキーン、カキーン




リズムよく一定の感覚でボールがバットに当たる音が響いた。




…ナツメくんって…本当に野球部のキャプテンなんだな…





そう、改めて実感してしまうほどナツメくんのバッティングはすごかったのだ。





――ザワザワ、ザワザワ



『わーあの人すごい!』

『すげっ、またホームラン!』

『若いな〜』



気が付くと、ナツメくんの周りにギャラリーができていた。



それも小学生からお年寄りまで様々な人たちが…。






私は、ナツメくんの人気者ぶりをますます実感してしまった。




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