真夜中の雨
…15分程経っただろうか。
それからベッドに戻り今に至るわけだが、未だに様々な事が頭の中を駆け巡る。
さき程火をつけた煙草の灰が行き場を無くし、足下に落ちるまで僕は完全に動く事さえ忘れていた。
それを合図に背筋が震える。
…ありえない。
こんな状況は絶対にありえない。
認めたくない。
これはきっと悪い夢だ。
などと思っている自分とは裏腹に、上手く把握できていないが、この事態を人に露見させずにどういう風に隠すか、ということだけを必死に考えている自分もいる。