普通のあなたと片目の私


「…ん……山田さ…ん…」




美雪は訝しげな顔をしながらも俺の腕の中に居てくれる。




「美雪…美雪……」




こんなに好きなのに…


愛しているのに…


世界中の誰にもこの気持ちは負けない自信があるのに…




「俺は本当に美雪を愛してるんだ……!」




なのにどうして一緒になれない?


俺には何故力がない?




「山田さん……」


「美雪…大好きだ…」




美雪の1つ1つの息遣いでさえもこんなにも愛おしいのに。



――伝えれば伝えるほどむなしく言葉が響くだけ。




俺は美雪を優しくいかせた。
< 204 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop