蝶響




「華乃です」

『例のヤツはどっちにするか決めたのか?』

「はい。しかし、私が犠牲になる事は不可能ですか?」

『ダメだ。お前じゃ使えねぇからな。使えねぇ奴は用無しだ』




これが、湊を救える最後の望みだった

その僅かな望みも、呆気なく散っていった






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