蝶響




何かを諦めたような、闇に染まった目

輝きのない、暗い暗い瞳



そしてあたし達の方を向いて、冷たく言葉を放った

「やっぱり、俺は変われねぇんだよ。最低な奴なんだよ」



そう言った湊の瞳は、悲しみでいっぱいだった

でもそれは一瞬のことで、気付けば感情のない闇色の瞳に戻っていた





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