蝶響



そんな湊を救いたくて、さっきまでの湊を取り戻したくて…

「湊、あたし達は湊の味方だって言ったじゃない。離れて行かないって約束したでしょ?ねぇ、湊!!!」

もう一度、思いを伝えた

でも・・・

「もういいんだよ!!お前だってどうせ俺を捨てる、俺等の母親みたいにな。
俺の母親だって言った。“ずっと一緒だよ”って。それなのに…所詮、小さかった俺を安心させる為に言った口先だけの約束だったんだよ。本心じゃねぇ。お前等だって同じだ。ただの…偽善者だ!!」

あたし達をキッと鋭い目つきで睨みつけながら言った






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