何でやねんっ!
真っ赤に染め上げてやることに俺は失敗した
いや、真っ赤に染め上げてやることに邪魔をされた


「宮古、覚えてろよ」


「覚えてやるから自覚しろよ」


お前は王様かって座り方の宮古は羽交い締めの俺に向かってそういった


ていうか今授業中やぞ? クソ先


「好きじゃないねん……多分」


最後の多分が小さくなったのは嫌い出もないからで


って何楽しんでんねんクソ先が


「好きの反対は嫌いじゃないよ?無関心」


「は?……」


「無関心なら迷惑バッカかけてくる先輩の世話もみない。無関心じゃなくても俺はガチスルーだ」

「だから何や」


ていうか友達羽交い締めにするか?


「お前は遼太郎、眠くても何でも助けてやってる それに、千夏先輩が制服の袖をつかむと少し軽く顔がゆるんでたぞ」


えー……
ないやろ。でも何で俺はこの言葉に目を泳がせて顔を赤くしとるんや
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