ピュアらぶストーリー。
ドクン、ドクン、と嫌な音が身体中に響き渡る。
一度フッたのは私なのに、嫌われるのがこんなに嫌なんて。
「…ゆ、」
なんなんだろう、この気持ち。
…なんか、気付いちゃいけない気がする。
「…実結!!」
「…へ?」
やっと反応を示した私を、翔太くんが心配そうに覗き込む。
「やっぱりまだしんどいやんな…。無茶せんほうが、」
「ち、違うよ!!なんか色々考えちゃって、」
翔太くんの表情は変わらなかった。ほんと、私はこの人をどれだけ心配させるんだ。
「昨日倒れたんって、寝不足やったからやんな。…なんか、悩み事でもあるん?」
オレで良ければ聞くで?って言ってくれた翔太くんの優しさに、泣きそうになった。
「翔太くんと一週間付き合うことを決めたあの日から、いろいろ考えちゃって」
そう言って翔太くんの方を見ると、目を大きく開いて驚いていた。
「翔太くんのことが好きな女の子がたくさんいるのに、こんな私が側にいていいのかな、とか」