月虹 Just the way you are
首や肩あたりにあった温もりが一瞬消える
その温もり、とは、もちろん爽の手である
つまり、それが一瞬消えたということは、
あたしの体は重力に従って落ちてしまう、ということである
「ひっ、」
思わず上ずった声が出る
胸の上で持ち余していた手を反射的に爽の首へと回す
そして爽の首の後ろで自分の手がぶつかったところで、今度は自分の首から肩にかけて、温もりが再び現れた