年下男子注意報!!2
だけど私は知っている。
こんなトーンで喋る時は....
「......っ。」
悪魔でも天使でも、魔王でもない日向。
ただ普通な日向。
悪魔よりも苦手だ。
その真剣な瞳に吸い込まれそうで。
「僕は信じていなかった。若菜に会うまでは。」
少しだけ見せる寂しそうな表情。
見たことない表情だ。
「ねぇ、若菜。永遠を信じさせて?永遠に僕のものになってよ....。」
ゆっくりと日向の顔が近づいてそのまま私の唇にキスを落とす。
周りから聞こえる日向ファンの悲鳴。
私たちに向けられているであろう声の数々。
でも、私と日向の間だけにまるで違う世界が出来たみたいに周りが気にならない。
周りなんて見えない。
見えるのはどこか寂しげに笑う日向だけ。
「日向.....。」
「フフッ♪若菜が早くしてくれないから僕からしちゃったじゃん?」
気がつけばまた楽しそうに笑い出す日向。
それが嘘笑いだと気づく。
ねぇ、日向?
もう私に嘘は通じないよ?
「ひな....」
「はーい!!閉会式はじめまーす!!」
日向に思いを伝えようとした私の台詞を放送が消してしまう。
「さーて♪どっちが勝ったのかなぁ?」
日向は楽しそうに笑い私に手を降りながら自分のクラスの列の方へ行ってしまった。