pierce,prince
優しく声をかけてくれる
アオイのファンの彼女たち…
アユとミキはあの雨の日から
なにかとあたしを心配して
気遣ってくれる。
決してあの、
週刊誌のせいじゃなくて。
アオイがあたしに傘を
差し出している写真は、
なぜか掲載されなくて…
アオイのインタビュー記事の
終わりのほうに
雨に濡れたおばあちゃんに
傘を差し出す優しいアオイくん
って書いてあっただけ。
あたしのことは、
なにも書かれなかった。
「ねー今日の放課後!
…行こうよ?」
アユがなにやら意味深な
不敵な笑みを浮かべて言った。
「今日かー…いっちゃう?」
アユの突然の提案に
満更でもない様子で便乗する
ミキだから、きっと
この2人はどこか似ていて
だからすっごく仲が
いいんだと思う。
「なにぼーっとしてるの?」