pierce,prince
それからアオイは
さらに数曲を歌い上げた。
それは───‥
アオイをどう魅せようか
どうすれば最大限に
アオイを魅せられるのか
すべて考えられた
そんなパフォーマンスだった。
アオイのファンもきっと
まだまだ公演は序盤のはずが‥
お腹いっぱいという所だろう
いや、胸がいっぱいってゆう
表現が正しいかな…?
メインステージのバックにある
巨大スクリーンに
アオイの顔がアップで映されると
メインステージの照明が
少しだけ明るくなった
「みなさん…!今日は
来てくれてありがとう!」
威勢のいいアオイの声に
会場からは声があがる
そんな歓声に照れ笑いしながら
アオイは言葉を繋げてく。
「ふふっ…ありがとう。」
アオイの照れ笑いに
会場がどっと沸く
アユとミキもこれには
ひとたまりもないようで
瞳にハートの形が
浮かび上がりそうだ。
「ふぅ…今日は初日とゆうことで
まだ、僕も手探りの状態だけど」
パフォーマンスであがった息を
整えながら話すアオイは
すっごく魅力的で色っぽい
そう、心が思った。
「こんなにたくさんの方々に
お会いできて、…僕も
ほんとうにうれしいです。」
アオイが話す度に起こる歓声に
しみじみと思うことが
ない…とは言えなくて。
心のどこかではまだきっと、
受け入れられない部分が
…ある。
「こうして、こんな大きな
ステージに立たせていただき
本当にありがとうございます!」
アオイが深々とお辞儀をした。