俺様無口な王子様ッ
え!?マジ何この状況…!!

あ、たし……え!?


本当に…あの、人なの?


「…ありえねー、お前」

また、甘い声が聞こえた…。


この声…聞くだけで胸がキューン。ってなる。

耳元で聞こえるこの吐息も、あたしを痺れさせる。


「……///ッ!」



なにこれ…。

どうしちゃったの…?あたし。




…と、とにかく!

これ以上今の状況が続くと、あたしは……。



お亡くなりになる…。




『緊急速報です。

今日の午後7時頃、とある高校生のNさんが在住する寮で死体で発見されました。

警察によりますと、心臓発作が原因とされているそうですが…。

Nさん宅に入られた泥棒に抱き付かれた事による、ものだろう。という推測が…』





おーまいがー!!!


今世紀最大の珍事件になる。

恥ずかしすぎるだろー!!


そんな世間の笑い者は断固お断りします!

「…っ!……お前、変な奴だな」

「…なぁ!?」




なんなのよ!いきなり!!

ひ、人の顔見て笑わないでよ!



あたし変なこと、した!?

妄想…じゃなかった、今後の事の想像をしてただけでしょ!?



…あ。



口に出してたのか?あたし……。






警察とかの事も、全部……?











「…のぉー!!」

「うゎ!……いきなり、なんだよ」



彼は、あたしのいきなりの発狂に驚いたらしく…。

するりと手を離した。



よしっ!



手足が自由になった今!

あたしはすぐさまこの場所を離れ、警戒体制に入った。







…言わせてもらうわよ!そこのあんた!




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