天神学園高等部の奇怪な面々23
何度もシャウト、吐血、行き倒れを繰り返しつつ、静寂は瀕死の状態で化学室へと辿り着く。

「な、何のつもりだお前…俺を殺す気か…」

まぁ勝手に死に掛けてるだけなんですが。

「写真焼き増ししてよぉ、可愛く撮れたんだからさぁ」

プクッと頬を膨らませる遊里。

「モデル料代わりだと思って写真分けてよ」

どうやら只の撮影だと思っているらしい。

静寂の方も、まさか盗撮でしたとは言えない。

「わかったわかった、後で焼き増ししてくれてやるから…」

シッシッと追い払う仕草を見せる静寂。

「お前は教室に帰れ。俺は研究で忙しいのだ」

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