シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
 
あたしの初恋は久遠の筈で。

それははっきりと言い切れるのに。

それと同じ心の動きを、"本物じゃない"…"錯覚だ"と否定されたのなら、あたしは…。


ソレデモクオンニエイエンヲモトメタイノ?

マダクオンダケニエイエンヲモトメタイノ?



久遠に求めているのは…


――愛?

それとも…

――永遠性?


「せり……」


判らないよ。

難しい事なんて判らないよ。



本当の心って…何?



「せり…」


久遠が、あたしの顎を掴んで、くいと顔を上げさせた。


そして――。



「不細工な顔」


………。


「見るに堪えない…酷すぎる顔」


………。


「3kg増のリアルティアラ姫「そこまで言わなくたっていいでしょう!!!?」


思わず噛み付けば、


「まともな美意識はあるなら…おかしいのはただ趣向だけか…」


何やらぶつぶつと呟きながら、久遠は諦めたような大きな溜息をつくと、実に面倒臭そうに言った。



「せり…言ったろ?

これは"もしも"の話だ」


そしてまた溜息1つついて、身を屈めると、


「真に受けるなよ。

それにオレは…

せりが嫌いだって何度も言ってるだろ?」


指先であたしの涙を拭った。

言葉とは裏腹に、その指の動きはとても優しい。


「だから馬鹿だって言うんだよ、君は」


そして、あたしの瞳を覗き込んで、静かに続ける。



「君がオレに求めているのは…

――"代わり"だ」


まるで心を射貫くかのように、

その言葉は真っ直ぐあたしの心に響いた。

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