シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
「朱貴に従った罰だ。
踊り狂え、金翅鳥(ガルーダ)!!!」
周涅がパチンと指を鳴らすと同時に、朱貴が叫んだ。
「金翅鳥(ガルーダ)をしまえッッッ!!!」
は?
何、俺に言ってるの!!?
「俺じゃ、言うこと聞かねえんだって、こいつは。
土下座したって還ってくれねえんだよ!!!」
俺はぶんぶん首を横に振ってる時、金翅鳥(ガルーダ)が狂ったように甲高い声で咆吼を始めて、炎を乱射始める。
確かに、踊り狂っている。
怒り狂った緋狭姉のようで、手に負えねえ凄まじさ。
「しまえッッ!!!
お前が、出したんだろう!!!?」
出したモノを片付けろ。
そう当然なことを怒られている気分だけれど、出来ねえんだよ。
朱貴は、この荒れ狂った炎の中、周涅の相手をしながら叫んでいるようだ。
「だから!!! 全然聞いてくれねえんだよ、こいつは!!!」
「そんな犬事情なんて、知るか!!! 犬なら鳥を何とかしろ!!!」
俺はワンコじゃねえって!!!
しかも何だよ、その理屈は!!!
クアアアアアアッッ
「煌、何とかしろ!!!
このままだと、全員焼け死ぬ!!!」
桜が結界を作って、小猿と七瀬を守っている。
それも自己満足的なものしか威力は持たねえ。
それだけ金翅鳥(ガルーダ)の吐く炎は凄まじいんだ。
「煌ッッッ!!!!」
「お前まで俺に言うなよッッ!!!
お前だって判ってるだろ!!!?」
一応一通りしてみた。
炎の乱射を避けながら、
謝辞。
平伏。
合掌。
一応、あれこれ試してみたけれど、やはり――
クアアアアアアッッ
駄目だ…。
還ってくれねえ…。
直前の友は今の敵。
もうこうなりゃ神頼み…ではなく、朱貴頼みだ。
「朱貴、制御が出来るなら…「出来るならとうにやっている!!! 金翅鳥(ガルーダ)は真の飼い主を通してでなければ、出入りできない!!! そういう定義(ルール)だッッ!!!」
俺が知るかよ、そんな定義(ルール)…。
「俺に還すことが出来るのなら、お前に言う前に、さっさと金翅鳥(ガルーダ)を召喚していたッッ!! それくらい考えろッッ!!」
そうか、それもそうだよな…。
「納得して終わるな、何とかしろッッ!!! 還すしか、狂乱の金翅鳥(ガルーダ)を抑える術はないッッ!!!」
クアアアアアアッッ
クアアアって叫びたいのはこっちだよ!!!