シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
「何で定義(ルール)無視して、
そんな無茶苦茶なんだッッ!!!」
だから、定義(ルール)なんてしらねえんだって!!!
「時間切れ(タイムオーバー)」
周涅の声と同時に、朱貴が地面に転がった。
「「「朱貴!!!?」」」
見事3人の声がはもり、俺は朱貴の元に駆け付けようとした。
桜も動く気配を感じた。
ドガッ。
突如喉の激痛と窒息感。
「うう!!!?」
それは同時だった。
俺と桜の首が、周涅の両手で鷲掴みにされたのは。
俺も桜も地面から足が浮き上がる。
喉にぎりぎりと食い込んでくる周涅の指。
周涅の足に噛み付いた小猿が蹴り飛ばされた。
朱貴は…片膝を地面について肩で荒い息を繰り返していて。
そして上空には――
クアアアアアアッッ
炎を撒き散らす金翅鳥(ガルーダ)。
絶体絶命。
どうする?
どうする!!!?
このまま、やられるのか?