シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
 

凄く読みにくい。

お願いだから、文の途中で大文字小文字を混在しないで欲しい。

ようやく解読できた。


「何がAHAHAHAHA~だよ!!!」


玲くんは破ろうとしたけれど、


「玲くん、裏に何か書いてある!!」


『yabucchaya~yo
(破っちゃや~よ)』


「……。ごめん、ちょっと待っててくれる?」


路上駐車場だったらしい。


にっこり笑って出て行った玲くんは、

近くの大きい街路樹の元に行き。


バキバキッバキッ。


突きと蹴りとの見事のコンビネーションで、いつもの如く舞うような優雅な所作で、樹を倒した。


丸太にでも出来そうな大木がどすんと沈んだ振動で、通行人が飛び上がり、車道で走る車をびびらせた。


だけど妙にすっきり顔の上品な王子様は、にっこり微笑みそしらぬ顔で。


「お待たせ」


玲くんは…怖い人なのかもしれない。


さて、この手紙…。


「これで"破っちゃだめ"のお手紙は2つになっちゃったね」


「………」

「更に桜ちゃんも何か預かっているみたいだね。桜ちゃん忘れてたのか、渡したくなかったからか」


「………はぁっ。わざわざ書いてあるということは、必ず読めという催促か」


玲くんは深いため息をついた。


「破っちゃだめってことは、暗号が隠されているのかな?」


いつもの如く。


あたしはアルファベットばかりの手紙覗き込んだけれどさっぱり。

目がちかちかするだけで。


だけど――

「あたしの見立てでは、この"大文字"が怪しいッッ!!!」


だから見辛いのだと思う。


どうだ、玲くん。


あたしだって…

"やれば出来る子"じゃないかい!!?

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