シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
 
「芹霞…。

AHAHAHAHANTVNHKGBEUTBSAPEXSAHAHAHAHARNESOARRHOCXFAHAHAHAHAANBAHAHAHAHA

"AHAHAHAHA~"を抜いても

NTVNHKGBEUTBSAPEXSRNESOARRHOCXFANB

文字変換(アナグラム)だとしても、圧倒的に"aiueo"の母音が少なすぎるから、文章にならないよ。全文字数34文字に対して、母音は7つ。

もし"AHAHAHAHA~"を入れたとしても、子音の"h"と母音の"a"のみの増え方は…何かおかしい。コンピュータ介在しないと、正確な組み合わせは判らないけれど。

仮に"AHAHAHAHA~"の前後のものだけとろうとしても…やはり母音が少なくて意味を持たない」


単純なものじゃなかったか。


しかし。

「ねえ、玲くん。どうして追伸の前、

"ah~bikkuribikkuri"
(あ~びっくりびっくり)

なんだろう。

びっくりの部分あった?」


「びっくりねえ、びっくり…。

びっくり要素はまったくないよね。

APEX行きがばれてるのはある意味びっくりだけれど…その揶揄か?」


玲くんは暫く腕を組んで考えていたけれど、


「時間の無駄だね。

ふぅ…。何も考えたくないよ、僕。

判ったところで、ロクなこと書いてないだろうし。

っていうか…やっぱり僕の行動って、単純なのかな…」


玲くんがうな垂れてしまったから、あたしは仕方がなく解読をやめてその手紙を鞄に入れた。


これで鞄の中には、胡散臭い青い手紙が2つだ。

更に桜ちゃんに再会すれば、3つになるのだろう。


しかし――

笑い袋から始まった胡散臭すぎる青い色で、何とか玲くんとの空気が普通に元気いいものに戻った気がするのは皮肉だ。


だけどあたしは完全に割り切れたわけじゃない。


やはり心には、"結婚"の二文字。


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