シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
ああ、だけど電波などではなく、
直接お前に言いたいんだ。
此処で燻っていたくない。
だったら――出てやる。
今すぐにでも此処から出てやる。
例え久涅に嫌疑を掛けられ、地の底まで追いかけられても。
戦って戦って…今度はお前の隣から離れない。
声も体力もまだまだ回復していないけれど。
何もまだ掴んでいないけれど。
何1つ事態は好転していないけれど。
俺は…
芹霞に逢いたいんだ。
その声を聞きたい。
触れたいんだ!!!
そして駆け出そうとした俺は――
「紫堂、抑えろッッ!!」
遠坂の両手に片腕を引かれた。
がっちりと体重をかけた重石となり、俺は振り切って進むことが出来なくて。
力を…使おうとした時、遠坂が早口で叫んだ。
「何の為に、皆頑張っているんだ!! 君は君で此処ですべきことがあるはずだ。
五皇に繋がるレグの資料は此処しかいない。
それを解かなきゃ…何かに縛られている姉御も救えない。
君は…一方的に殺されてしまうぞ!!?
全て中途半端で東京に戻った所で、結局は謎ばかりの入り口に戻るだけ。
円環をぐるぐる回り続け、久涅達に追い回されるだけだ。
君はまた…屈辱的に死にたいのか!!?
何度も何度も生き返れる程…現実は簡単じゃない。
久遠の奇跡な力でも、君の声は戻らない。
久遠は君に対してはいつもあんなだけれど…本当に色々君の為に尽力したんだよ、一睡もしないで!!
それでも君を完全に回復させられない。
二度の蘇生は…保障できないぞ、紫堂!!!」