シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
俺は――
「神崎に会いたいのは判るさ!!
だけど師匠のことも少しは考えてくれよ!!
あの師匠が公共の電波でああいう風に宣言しなければならない"何か"が起こっているんだ!!!
君は師匠を救ってはくれないのか!!?
今帰れば、頑張っているだろう皆を追い詰めるだけだぞ!!?」
俺は――
「ボクを…皆を、失望させないでくれッッ!!!」
どうすればいい?
「君が"死"を決意した理由は何だよッッ!!!」
俺は――?
「随分、弱気だね、紫堂櫂」
それは司狼の言葉で。
「電気と心と…どっち信じるの?」
司狼は笑った。
いつもの子供じみた顔ではなく、
時折見せる…歳相応の顔。
電気と…心?
「お姉さんばっかりだったじゃないか」
俺は目を細めた。
「芸能人でもないのに…素人女が出張るのが、生中継?」
え?
「そういえば…」
遠坂が呟いた。
「師匠が…あんなにいい被写体がいるのに、どうして師匠にはカメラが回されなかったんだ?
というより、レポーターすらまるで映っていなかったよね。
あの甘ったるい声は…アヅサだったとして、彼女がレポーターであるなら尚更、視聴率稼げるはずなのにどうして映さなかったんだ?
ありえないよね、それじゃなくてもレポーターありきの生中継の番組が」
どういうことだ?
「編集されてるね、あれ」
遠坂が断言した。