シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
 
俺は――


「神崎に会いたいのは判るさ!!

だけど師匠のことも少しは考えてくれよ!!

あの師匠が公共の電波でああいう風に宣言しなければならない"何か"が起こっているんだ!!!

君は師匠を救ってはくれないのか!!?

今帰れば、頑張っているだろう皆を追い詰めるだけだぞ!!?」


俺は――


「ボクを…皆を、失望させないでくれッッ!!!」


どうすればいい?


「君が"死"を決意した理由は何だよッッ!!!」


俺は――?


「随分、弱気だね、紫堂櫂」


それは司狼の言葉で。


「電気と心と…どっち信じるの?」


司狼は笑った。


いつもの子供じみた顔ではなく、

時折見せる…歳相応の顔。


電気と…心?


「お姉さんばっかりだったじゃないか」


俺は目を細めた。


「芸能人でもないのに…素人女が出張るのが、生中継?」


え?


「そういえば…」


遠坂が呟いた。


「師匠が…あんなにいい被写体がいるのに、どうして師匠にはカメラが回されなかったんだ?

というより、レポーターすらまるで映っていなかったよね。

あの甘ったるい声は…アヅサだったとして、彼女がレポーターであるなら尚更、視聴率稼げるはずなのにどうして映さなかったんだ?

ありえないよね、それじゃなくてもレポーターありきの生中継の番組が」


どういうことだ?


「編集されてるね、あれ」


遠坂が断言した。

< 598 / 1,495 >

この作品をシェア

pagetop