シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
「感嘆符?」
「エクスクラメーションマーク、俗にいう…びっくりマークのことさ!!」
そして僕は、ペンで下線を引いた。
NanTeloVelove!!
(なんてラブラブ!!)
dakedoNantesetsunai,HonkiniKando!!
(だけどなんて切ない、本気に感動!!)
kondonoTeiBandetokoSuwa…APEXdane!!
(今度の定番コースは…APEXだね!!)
mouChottodeXmasdakara,nantpkashinaitosabishiiyo!!!
(もうちょっとでクリスマスだから、何とかしないと寂しいよ!!)
AiwareikuNnoudeshidai!!!
(愛は玲くんの腕次第)
Banbanike~!!!
(ばんばん行け~)
「多分これらの文章から、わざとらしい大文字を拾えばいいんじゃないかな」
NTVNHKTBSAPEXCXANB
それを青い紙に書き取って眺めた。
「なあに、これ…」
腕組みをした芹霞が、こてんと首を横に傾けた。
「うーん、文章でもないみたいだね…」
母音は、Aが2つしかない。
英語のアナグラムか?
色々並び替えてみるけれど、ぱっとしたものは浮かばない。
何だ?
また何かのパスワードか?
「玲くんに判らないなら…あたしも判らないや。
あたしに判るのは、"NHK"や"TBS"があるってくらいで。文字の順番変わったら意味ないのと判っているけれど」
え?
僕は…じっと見つめた。
テレビ?
テレビじゃないか!!!?