シンデレラに玻璃の星冠をⅡ


他方より青光が集まる。


「ああああああ!!!」


僕は身体を仰け反らして、気合を入れた。


心臓が何だ、傷が何だ。


青い光が金の環に届く寸前。


力の色が――

白から白金色と変わっていく。


煌いていく。


それは僕の…堅固な結界となり、攻撃となり…


「『白き稲妻』の力が、

更に…強まった!!?」


制裁者(アリス)を…青い光を放つ万年筆ごと消滅させる。


攻撃元が無くなれば、金の環に変化がないのは当然。


溶融なんて時間を与えない。

存在そのものを虚無に返す。


判る。


多分これは――

僕の"生命"の輝き。


"生命"に勝る力はない!!!



「僕の生は――

守ることにある!!!!」


僕の力が持続する限り。

芹霞には手出しさせない。


いや、芹霞だけじゃない。


「どなたを?」


雅の嘲笑い。


「全てを!!!」


櫂が貪欲であるというのなら。


櫂と同じ血を引く僕だって、貪欲だ!!!!

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