シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
 


「久遠さま、旭もやるやる~」

「久遠さま、僕も!!!」


好戦的に輝いた2人の顔は。


子供とは思えない程、残虐めいていて。


いつも以上に活き活きとした精彩を放っていた。


「必要ないッッ!!!

――お前達は…、

またそれを被ってそいつ傍に居ろ!!!」



ぽーん。



「「ええ~!!?」」



ぽーん。



「その布には、オレの術を施している!!!

早く、また被れッッ!!!」



見ると…蛆は…

地面に落ちたクラウン王子の衣装に寄りついていない。

それ処か避けるようにして、遠のいていて。



「くたばり損ないを守り、

オレの防御補佐(サポート)をしろ!!!」



「「ええ~!!?」」



「お前達が活躍すべきは此処じゃない!!!


あちらの方から――

とんでもない瘴気を感じる!!!」



久遠が示した先は…


中継が始まった時計台。



そこにセットされていた…


3つの白いスクリーンだった。


< 808 / 1,495 >

この作品をシェア

pagetop