シンデレラに玻璃の星冠をⅡ


『あたし、玲くんが好きみたい』



ヘリに乗り込んだ時も、それを言おうとしたのだけれど、どうしても言えなかった。


違うことならなんでもばんばん言えるのに、こういう時は奥手なんだろうか。


玲くん相手ならひと言…。


『お試しを本物にしたい』


それだけで通じるはずなのに。


その遠回しの言葉でさえ、口から出てこない。


今度は大丈夫か?

今なら言えるか?


「れ、れれ玲くん!!!」


緊張する。

目茶苦茶喉の奥がひりひりする。


「ん?」


にこにこ、にこにこ。


「あ、あたし。あたしね……」


「ん?」


にこにこ、にこにこ。



ああ、ここまでにこにこされてしまうと。


言えないじゃないか。



「どうしたの? ふふふ…

愛の告白なら嬉しいな…」



益々言えないじゃないか!!!


あ、でも…勢いで言えるかも。



「玲くん、あたし…

玲くん好きだよ!!!」


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