シンデレラに玻璃の星冠をⅡ


言った。

言っちゃった!!!


頑張れば出来る!!!

あたしはやれば出来る子だ!!!


心臓がばくばく煩く鳴り響く。


すると――。


「ありがとう。

僕も君が好きだよ」



にこにこ、にこにこ。


会話、終了。




………。


考えてみれば…

此の手の会話はいつも通りだ。



――玲くん好きだよ。

――僕も好きだよ。



挨拶のようにしていたから、何をどう言えば前と違う"好き"なのか、そのニュアンスの違いの伝え方がよく判らない。


玲くん、よくあたしを恋愛感情の"好き"だと理解させたと思う。


器用な玲くんにかかれば物事は簡単なんだろう。


凄いや玲くん。


それを真似してみようと、玲くんを意識した時の記憶を呼び覚ましても…いつも真紅色に阻まれ、他に思い出したのは、べたべた&ちゅっちゅ&とろり。


あれを…あたしにやれと?


ごめんなさい、許容量(キャパ)オーバーです。


あたしは恋愛初心者だから、技がなければ…玲くんのように教え上手でもないんだ。


だったらもう、自分の言葉で…。


「玲くん、"like"じゃなくて"love"だからね」


やっとの思いで、違いを英語に託したけれど。


「僕もそうだよ? それに…確かめなくても判ってるよ。君は危険を顧みず、僕を見捨てず迎えに来てくれたんだ。本当に嬉しかったよ。深い愛情をありがとう」


「あ、いえいえ…どういたしまして…」


じゃないだろ、あたし!!!


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