シンデレラに玻璃の星冠をⅡ


どうして突然、玲くんはそこまで"約束の地(カナン)"を嫌がるんだろう。

遊園地になってからだって、何度も行ってたのに。


久遠と喧嘩でもしたとか?


そんな様子なかったけどな…。


その時。


「そうか…。現状くらいは…東京でも掴めるか」


そんな玲くんの声が聞こえたかと思うと、


「三沢さん…テレビ音声、このヘリ拾えるかな。このヘリは氷皇の領域。電波は確実に届いている。此処の機械が、三沢さんが先刻言ったような…報道局用の"編集機械"であるならば、音声だけでも…。映像は…不問だ」


「んあ? 音声くらいは取れるんじゃないか、んっこらせっ」


クマ男は立ち上がって機械の元に行き、何かのスイッチを押すと、鮮明な笑い声が聞こえてきた。


「おう。ちゃんと入るな。何処流す?」


「TBS。『流行とびつき隊』」


「OK」


すると…


『皆様、この感動を…どう伝えればいいんでしょうか』


女の声がした。


かなり興奮したような震えた声。

そして所々が涙声になっている。


何だ?


『天使が…ああ…

天使が飛んでいるんです!!!

天使が微笑んでいるんです!!


綺麗過ぎて…涙が出ます!!!』



「「天使!!?」」



あたしは玲くんと顔を見合わせた。


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