シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
 


「なあ…桜。床…見えるか?」


煌が堅い顔をして言った。


床?


大勢の人間が素足で踏んでいる地面は…。



「あれは――


魔方陣!!!?」


私は小さく声を上げた。



「ああ。藤姫の処のとも久遠の処ともまた違う…幾何学模様だ」


何で…魔方陣!!?

しかも上岐物産の地下で!!?



その時、鐘が鳴った。


その数、13回。


不吉な…弔いの数を。



『願い求めよ…』



凛とした声が響いた。


すると大勢の男女は整列して平伏す。

その数は…100人は下らないだろう。


「この格子が邪魔して、よく見えねえな」


そう言って、煌は…鉄格子自体を片手で持ち上げた。



『さすれば我は汝等に与えん』



声がよく響き…

私は目を細めた。



「なあ…この声」


私は頷いた。



「多分…上岐妙。

"エディター"だ」



上岐社長も黄幡会の信者だというのなら。

場所を提供しているというのか?



『さあ……求めよ。

汝の願いは如何に?』



上岐妙の声が響いている。
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