シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
――――――――――――――――――――――――――――……
「神崎、目覚めたか!!!?」
ドアップで視界に飛び込んできたのは…
「由香ちゃん!!!」
凄く懐かしい顔で。
何だかぶわりと涙が溢れてきた。
「由香ちゃん、無事だったんだね!!!?」
「神崎ッッ!!!」
あたし達は互いを抱きしめ合って、おいおいと泣いた。
ここ数日、玲くんと紫堂本家で過ごしていた毎日が、やけに夢みたいに儚く思う。
由香ちゃんもまた、あたしの日常の構成する1つだったんだ。
「よくこんな危険な処に来たね!!?」
目も鼻もぐちゃぐちゃなまま、由香ちゃんが言った。
「ちゃんと"彼"、
生きているからね!!?」
生きている?
久遠のことかな。
「よかった!!!
――…で、何処!!?」
あたしは久遠を探した。
「それが久遠と出かけたっきり…」
由香ちゃんがおかしなことを言い出す。
「え? 久遠が久遠と出かけたの?」
「え? 久遠は1人しかいないじゃないか」
「????」
「????」
何だか由香ちゃんと話が噛み合わない。
「神崎。君の大切な幼馴染だよ?」
「煌もいるの?」
いるのなら心強い。
「如月じゃなくて…」
由香ちゃんは困った顔をした。
「じゃ、桜ちゃん?」
「いや葉山じゃなくて!!」
「???」
すると由香ちゃんがあたしの耳元で囁いた。
「紫堂は生きてるよ」
あたしは――
「神崎、目覚めたか!!!?」
ドアップで視界に飛び込んできたのは…
「由香ちゃん!!!」
凄く懐かしい顔で。
何だかぶわりと涙が溢れてきた。
「由香ちゃん、無事だったんだね!!!?」
「神崎ッッ!!!」
あたし達は互いを抱きしめ合って、おいおいと泣いた。
ここ数日、玲くんと紫堂本家で過ごしていた毎日が、やけに夢みたいに儚く思う。
由香ちゃんもまた、あたしの日常の構成する1つだったんだ。
「よくこんな危険な処に来たね!!?」
目も鼻もぐちゃぐちゃなまま、由香ちゃんが言った。
「ちゃんと"彼"、
生きているからね!!?」
生きている?
久遠のことかな。
「よかった!!!
――…で、何処!!?」
あたしは久遠を探した。
「それが久遠と出かけたっきり…」
由香ちゃんがおかしなことを言い出す。
「え? 久遠が久遠と出かけたの?」
「え? 久遠は1人しかいないじゃないか」
「????」
「????」
何だか由香ちゃんと話が噛み合わない。
「神崎。君の大切な幼馴染だよ?」
「煌もいるの?」
いるのなら心強い。
「如月じゃなくて…」
由香ちゃんは困った顔をした。
「じゃ、桜ちゃん?」
「いや葉山じゃなくて!!」
「???」
すると由香ちゃんがあたしの耳元で囁いた。
「紫堂は生きてるよ」
あたしは――