【短篇】君ともっと。
君のこと好きやけど
今日は、せっかくの休日やのに気分がめっちゃ悪い。


原因は、わかってる。


あいつや。


吉井 十馬のせいや。


ウチは、ベッドで横になってくまの人形に話しかける。


「十馬のアホ…。あんな奴…嫌いや…。」


くまは、何も言ってくれない。


「あんたも、そう思うやろ??」


くまに、そんな同意を求めてみる。


アホらし…。


くまを抱きしめる。


ほんまは、わかってる。

ウチの考えが古いんやろなって。


もう二年も付き合ってるんやし、キスの一つくらい…。


「思ってるんやけどなあ…」


でも、今はまだしたくないんや。


十馬のことは、好きや。

けど、素直にはなれん。

十馬は、ウチのことどう思ってるんやろ??


やっぱ…考えが古い女…とか…??
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