時空恋愛 陰陽師と新撰組〜弐〜

姫、三歳

姫が生まれ、二年がたった
両親が姫にあったことはない

生まれ落ちた母と身二つになる
それを数にいれるならば、唯一度となるし、
男性は産屋には入れないので、
一度すらないことになる。

貴族ならばあり得る日常ではある
しかし、一度すらないというのは、あまりなのでは?
周りさえ、対応に苦慮した、
帝と並ぶ尊いお方、
その方の御心に不平んを申すは、
天に唾を吐くような、と

幼子とはいえ、次代様で、母である前に巫女なのだから、
何等かの意図がとか、
複雑に考えたのだろう
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