白緑蝶"vacances【続2】
ふとした時、私の左腕を見つめ
ながら、申し訳なさそうに懺悔
の視線を私に送り続ける真澄。

その視線を、私は強く感じる時
がある。

「大切な、マスミとモモ
 
 どちらの幸せも私は心から
 願ってる

 二人が、その・・・
 そうなってくれたら
 私は心から嬉しいよ

 じゃあ、楽しんできてね」

『そうなってくれたら・・・』
 
付き合うとか

結婚するとか・・・

カルフォルニアの青い空を
見上げて私は呟いた。

「まだ、早いかな?」

「何が?」

私に、差し出されたビールを
ソラから受け取る。

「ありがとう

 ううん、何でもないの
 
 二人、今頃 
 楽しんでるかなぁ?」

「ああ、きっとな」
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