白緑蝶"vacances【続2】
「さあ、正直
 まだ、よくわからない
 
 ただ素敵な人だなって思う
 
 彼に惹かれてるのは
 確かだけど・・・」

百枝は、言いかけた言葉を
飲み込んだ。

「そう・・・」

「・・・」

百枝は髪を梳かしながら何かを
考えてる。

鏡に映る百枝の真剣な眼差しに
私はそれ以上問うことをやめた

「じゃあ私、プールに戻るね」

「うん、ヤマトの事お願いね」

「うん、任せて」

ドアに手をかけた私だったけど
どうしても百枝に伝えたいこと
があって振り返る。

「モモ、これだけは言わせて
 私との過去の件でマスミの事
 誤解しないであげてね
 
 マスミは過去に自分がした事
 悔いて、後悔してる・・・」
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