白緑蝶"vacances【続2】
「ねえ、ソラ

 こんなにもいい物件なのに
 なかなか借りる人がいない
 ねぇ

 どうしてだろう?

 ここって、立地条件なのに
 ・・・」

「そうだな

 後でわかんじゃない?」

「えっ、何?」

「車、停めてくるわ」

「うん」

私はベビーバギーを押しながら
カッちゃんのお店へと急ぐ。

「ヒワ、あなた達も今来たの?

 あれっ
 
 ソラさんにユラちゃんは?」

その言葉に振り返ると腕を組み
現れたのは咲と瀬名さん。

「サキに、セナさん
 
 あれっ、僕ちゃんは?」

「シゲキさんのお母さんがね
 今日は預かってくれるって」
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