白緑蝶"vacances【続2】
「ひわ、何か飲み物
 ちょうだい?」

「えー
 やっと、片付けが
 終わったのにぃ
 
 さっきは、飲まないって
 言ったでしょう?

 お風呂入りたい」

ブーブー小声で文句を言う
私に、ソラは。

「じゃあ、缶珈琲で許す」

「ほんと、それなら
 すぐ持ってきま~す」

私は、冷蔵庫で冷え冷えに
冷えた缶珈琲を手に取る。

「つめたーい

 ・・・・・・

 はい、ソラ、ここに置くよ」

「ああ、サンキュ」

ソラの手には、本。

最近のソラと言えば珍しく読書
に勤しんでいる。

その本と言うのは、そう
咲が書いた例の、お話。

『Ice green butterfly』

花屋でバイトしてる女の子
とV系ロックスターの恋物語。

LoveStory・・・

設定は、少しだけ違うけど
内容は私達のストーリー。

続編も、大好評発売中。
< 384 / 471 >

この作品をシェア

pagetop