白緑蝶"vacances【続2】
「ユラ、どうした?」

「ソラ、やっと言って
 くれたね?」

「そうか?」

「うん

 私、嬉しい」

「前に、言ったよな?」

「あれは、衣装合わせの時
 でしょう・・・」

「ああ、そっか

 ごめん」

そう言ってソラは、私の頬に
キスをひとつくれた。

お姉ちゃんが作ってくれた生花
のブーケを持って、今度は上手
にドレスのスカートを持ち上げ
た私は、みんなの祝福のもと
長い階段を下りる。

ライスシャワーに
フラワーシャワーが舞い。

喜びの声が飛び交う。

「ソラ、ユラちゃん
 おめでとう」

「おめでとう」

「ヒワ、ソラさん

 おめでとう」

「おめでとう」
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