白緑蝶"vacances【続2】
砂浜を燦燦と照りつくす

灼熱の太陽

碧海に漂えば、とっても
心地よい。

「気持ちいいね」

「本当、最高だわ」

百枝と私は二人きり、浮き輪で
プカプカ浮きながらたまに
シュノーケリングを使って海の
中を探索中。

湊さんと奥さんは飲み物を飲み
ながら砂浜をデート中。

真澄は、テオさんに、崇さん
航さんと一緒にサーフィン側
で波と戯れ中。

百枝は、何かを見つめて言う。

「上手じゃない・・・」

「何が?」

「ああ、あそこ見て
 大の大人が子供みたいに
 はしゃいじゃってる」

「本当
  
 乗れたの、乗れないの
 
 バカでかい日本語で話して
 ここまで聞こえてくるよ」

「あはは

 ヒワの元彼って
 あんな人だったんだぁ

 もっと、クールな人だと
 思ってた?」

百枝は真澄の姿を見つめながら
そう話す。
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