白緑蝶"vacances【続2】
店内に戻り、テオに事情を話す
真澄達。

その内容にテオは慌てて辺りを
見渡すが、どこにもタマラの姿
はない。

「タマラのやつ・・・」

「テオ
 タマラがどうかしたのかい?

 そういえば、さっきから
 娘の姿が見えないが・・・」

「いえっ、何でもありません」

「お義父さん、タマラなら
 お化粧室ですよ」

「ああ、そうかい

 それでは、さっきの話の続き
 ・・・」

明日のホームパーティーの件等
今はもう、どうでもいい。

そんな場合ではない。

タマラを今すぐ止めなくては。

「叔父さん
 お話はわかりました
 
 明日の夜、パーティには
 伺わせて頂きます
 
 では、すみませんが、僕達は
 もう相当な時間飲んでいます
 
 この辺で失礼します」

「そうかね、では、明日
 楽しみにしているよ」

「カツキさん
 ちょっといいですか?」
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