可愛いあいつは女教師
「じゃあな。もう教室戻るわ。」

そう言って手を振ると俺は保健室を後にした。


朝来てヤって昼来てヤって放課後ヤって帰る。
それがいつもの俺たちの決まりだった。


           
よっぽどゾッコンなのかあいつはヤって帰るだけでもずっと俺のことを待ってる。
俺がどんなに意地悪をしても、困らせても俺のことを想っててくれる。
それがわかってるから苛めたくなるんだ。





でも俺が本当に苛めたくなるのは、それだけじゃない。
俺は素直に好きって気持ちを伝えることができない。
だからいつも照れ隠しにいじめてしまう。
本当は正直に好きって言って抱きしめたい・・・って思ってる。


でもいつも意地悪なことばっかり言っちゃうんだよな。



俺って馬鹿だな。
< 3 / 116 >

この作品をシェア

pagetop