可愛いあいつは女教師
それから俺はよく保健室に来るようになった。
なんだかわかんねーけどこいつの顔見たら安心できた。


今までずっと嘘の自分作ってきたって感じだったけど、こいつの前だったらガキっぽい所とか、弱い所とか全部さらけ出せた。

それは奈々も同じだった。




ある日、俺が保健室に来るとあいつは泣いていた。


「おい。何泣いてんだよ。ばーか。」
俺がわざとからかうように言ってみても、あいつはただ泣きじゃくるだけだった。


「泣いたらもっとブスになるぞ。」
「おーい。聞いてんのか?ブス。」


俺が何を言ってもあいつはただ泣いてるだけ。


  


俺はだんだん腹がたってきた。
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