ケモノ女が愛するオトコ〜草食男子の扱い方〜
「宮岡さん。
彼女を離して下さい」
背後から聞こえた声に二人で振り返る。
「あなたが言いたい事はそれだけですか。
話はもう終わりましたか?」
全身が心臓になってしまったみたいにドクン!と揺れた。
勇気は私と宮岡をじっと見ていた。
「…あ、ああ。
俺の言いたい事はもう伝えたよ。
じゃあね、千歳ちゃん…」
宮岡の温もりがそっと私の身体から離れた。
「……あ…」
私はどうしたら良いか分からずに動きを止めていた。
宮岡は静かに私達のもとから去っていく。
二人、取り残されて無言でお互いの目を見ていた。