愛してるなんて言わせない
「お父様。」
あの人に声をかけるとあたしを見てニッコリ微笑んだ。
「久しぶりだね、恋華。
座りなさい。」
そう言われあの人の前にあるソファーに座る。
「おかえりなさい、お父様。
プレゼントありがとうございます。」
「あ、あぁ
ただいま。
ワンピースとスカートを好きなときに。
ドレスは明日のパーティーで着なさい。」
「はい、お父様。」
明日はこの人の誕生日パーティー。
そのためにわざわざフランスから帰ってきたのだ。