愛してるなんて言わせない






バタンっ

勢いよく玄関の扉を開ける。


メイド達が
『どうしたんですか、お嬢様。』

なんて言ってたけどあたしの耳には入らなかった。



『お母様は??
お母様はっ????』



『奥様なら1時間ほど前にお出かけになりましたけど…』


『どこにっ??』



『行き先はお告げになりませんでしたけど…??』


『荷物はっっっ??
お母様はどんな格好で出て行ったのっ??』




『確か…
お洋服は黒いフレアワンピースに白いショールを羽織って行かれました。
荷物はいつも持ち歩かれてるバックとお嬢様がお持ちのような通学カバンを持って行かれました。』


『なんか行ってたっっ??』








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