ショコラ~愛することが出来ない女~


「でも疲れません? 自分ばっかり好きって言うの」

「……そうね。疲れると言うか。
たまにむなしいわね」

「でしょ? 私は家庭では戦いたくないんです。
ぬるま湯につかるような安心してそこに居られるような恋愛がしたいなぁ」

「ぬるま湯、か」


上手い事言うな。

そうね。
私と隆二くんの関係は、ぬるま湯じゃなかったかも。

いつだってもっともっと愛情が欲しくて。
ずっと戦ってるみたいだった。


「ぬるま湯みたいなのも刺激が無くてダメですよ」


否定してくるのは庄司くん。


「そうなの? なに? 庄司くん、奥さんともめてんの?」


嬉しそうに相槌を打つのが森宮ちゃん。
おいおい、楽しそうに聞いちゃダメよ。

庄司くんはクスリと笑うと、窓の外に視線を向けた。


「別居中。多分そのうち離婚って話になります」

「あら、そうなの。ごめん」


失言だったか、と口を押さえながら言う森宮ちゃん。


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