ショコラ~愛することが出来ない女~
「良いんですけどね。
妻はYESマンだったんですよね。俺が何を言っても『はい、はい』って。
最初は良かったんですが、段々あまりの意思のなさに苛立ってきて。
なんだろうな。
刺激が全くなくなっちゃったんですよ。
特別、家族としてダメだったとは思わないですけど。
女としては見れなくなった。
そして俺は、まだ恋愛がしたかった。そういう感じです」
「結婚してもそう思うもん? 恋愛したいの?」
「したいわね」
尋ねた森宮ちゃんに、そう答えたのは私。
それは本音だったから思わず口から飛び出してしまったのだけど。
二人ともが揃って穴のあくほど見つめてくるから、恥ずかしくなってくる。
「……何よ」
「康子さんがそう思うんですか?」
超意外そうな顔の森宮ちゃん。
アンタそれは失礼よ?