ショコラ~愛することが出来ない女~
長井ちゃんがまだ残っていたので覗きこむと
「勉強中です」
とディスプレイを隠される。
「何の?」
「文章のです! 良いでしょう。残業代つけませんからっ!」
「別に責めてるめてる訳じゃないわよ。
体壊さないようにちゃんと食事とりなさいよー」
「はーい。お疲れ様です編集長」
「お疲れ」
部屋を出ると、いつの間にかやってきていた庄司くんと森宮ちゃんが並んで立っていた。
うん。こうして見ると凄くお似合いに見えるんだけど。
体格がよく、一見スポーツ系の庄司くんと、スタイリッシュな森宮ちゃん。
中々いい感じよ?
おばさん根性出して、二人をくっつけてみようかしら。
「康子さん。庄司くんが店予約してくれました」
「へぇ。気が利くじゃない」
「じゃあ行きましょう」