テイクオーバーゾーン
七曲りの坂の途中に
ある小さな飴屋
そこの名物「おもいで金平糖」
には不思議な奇跡を起こす力があるんだって

だから地元の少女達は
なんとなくげん担ぎして
告白の時はコレを相手に渡すってのが
一種の名物になってたんだよね

3年前あたし、花野 縁も
あいつ、真木 純也にこれを渡したわけなんだけど...

「縁 ごめん。別れよう」
「・・・・・は
 何言ってんの?真木
 急に話があるとか言ったと思えば・・なに 急に・・」
「ごめん
 好きな奴ができた」





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